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となりのあすら

人の痛みは「心霊現象」である。整体という仕事を始めてから起こった様々な心霊現象を書いていきます。

9.荼枳尼天(2)

妻のまやみが商売繁盛をお願いしてきたお稲荷さんは神社ではなく仏閣で、荼枳尼天と書かれてあった。

荼枳尼天ってなんぞや?調べてみると、いろいろ分かった。

荼枳尼天とは、仏教の発祥であるインドでは「ダーキニー」と呼ばれた羅刹であった。アスラ軍を滅ぼした鬼女カーリーの侍女で、人の心臓を食べていた鬼女である。

その鬼女ダーキニーが、大日如来に「お前、人の心臓ばかり喰ってんじゃねーぞ」と咎められ、「それじゃ私は魔力を使えません。」と嘆願したら、大日如来が、「それなら、お前に人の死期を半年前に分かる力をやろう。死んだ人間の心臓なら食べてよい。」と言われ、死んだ死体の心臓を食ることで仏教に入った女天だ。

(死んだ人間の心臓を喰ってるやつが仏閣の仏なのか??)

なかなか痺れる話だ。そのダーキニーはジャッカルと共に居た。(ダーキニーが死人の心臓を喰って、ジャッカルが残りを喰うらしい。類は友を呼ぶ、ということか。)そのジャッカルと共に居るダーキニーが、中国に仏教が伝わったとき、中国にはジャッカルなぞと言うものが居なかった。

中国人は考えた。「狐でいんじゃね?」と。

それで狐に乗って、しかも美しい女天の姿に変わり、空海によって密教と共に日本に伝えられた。

しかし、チベット仏教に出てくるダーキニーの像は、頸に髑髏を繋ぎ合わせた首飾りをぶら下げ、眼を見開いて裸で踊るその姿は、はっきり言って「コワイ」の三文字しか出てこない。

その荼枳尼天を日本に勧請したのは、先に書いた通り、空海である。密教を持ち帰った空海に、時の公家たちが 「もっと願いを叶える強い効力をもった仏はおらぬでおじゃるか?」 と問われ、「それならば強力な仏を勧請致しましょう。」 と、荼枳尼天を日本に勧請し広めたそうだ。

(だから、真言宗である新勝寺にあったのか。)

ただ、死人の心臓を喰らって魔力を使う荼枳尼天(ダーキニー)に願い事を叶えてもらうっていかがなことですか?と思う。おまけに稲荷狐はもともと死肉を喰らうジャッカルだし‥‥

《続きます》






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8.荼枳尼天(ダキニ天)

妻(まやみ)がお稲荷さんに商売繁盛の願掛けをしてきたせいで、身内の私が魂を喰われるかもしれない。

そもそも、魂を喰われるってどういうことなのだろうか?

よくお稲荷さんを会社に祀っている大会社の社長の2代目が、放蕩息子で会社を潰すケースがあるがそういうことらしい。稲荷狐は身内の魂の前頭葉の部分を食べるそうだ。前頭葉は知性や倫理観を司る部分だ。そこを喰われたものは、欲と本能だけで生きるようになり、その家を潰すそうだ。

(はあ?冗談じゃないぞ!)

私は後日、6月の初夏の陽気の頃、妻と成田山新勝寺の稲荷に「願解き」に行った。ちょうど「関東36不動霊場」の御朱印を頂くついでにちょうど良かった。

成田山新勝寺では、先ずは本堂で護摩修行を見学させて頂きながら、一心不乱に不動明王にお願いをする。

ぼうぼう燃え盛る炎を見つめ、僧侶の方々の読経を聞きながら、「いつもお力をお貸しいただきありがとうございます。これからも、魔を退治するためのお力をお貸しください!」と一心にお願いをする。


気も引きしまったところで、まやみと稲荷神社へ向かった。

その稲荷神社は新勝寺の広い敷地の左隅にあった。「荼枳尼天」と書いてある。ダキニ天??

「ここは、神社じゃなくて仏閣なんだよ。」 とまやみが言った。

荼枳尼天とは白い狐に乗った女天の事だ。その荼枳尼天を祀る社は、参拝者からのお皿に乗った油揚げが多く祭壇に乗っていて、すがすがしい感じで、とても人に取り憑く狐が居るようには思えない。

「私がお参りしたのは、その本堂の裏にあるよ。」 と言うので、行ってみたら、本堂の右奥にもう一つ小さい社があった。

その社が放つ何とも言えない不気味さに、思わず息を飲んだ。そしてその社の横手を見て、恐怖に凍り付いた。

多くの檀家さんが奉納したのだろう、陶器で作られた稲荷狐が所せましと並んでいたのだ。

(こ、こ、こんなところのお稲荷さんに商売繁盛をお願いしたのか??) 私は絶句した。

とにかく願解きをしなければ!妻と一緒に、(商売繁盛をお願いしたことはなかったことにしてください)と、心の中で一生懸命お願いをした。

この願解きで、本当にお稲荷さんが「よし分かった。」と言ったかどうかは知らない。

しかし、後日、私はここに行ったことを後悔した。

要らぬ頂き物をもらってきてしまったのだ。


《続きます》

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7.稲荷狐(2)

頭痛がする、という妻の頭から取り出したのは、小狐丸曰く「稲荷狐」だった。その、手に握りだした目に見えない者の上に水晶をぶら下げると、激しくブンブンと振った。

(稲荷狐だと??しゃらくせい!!)

その目に見えない者を、おにぎりでも作るかのように両手に包み込み、指の間から水晶をぶら下げ、一心不乱に不動明王真言を唱えたら、徐々に揺れが小さくなっていき、30回位唱えた頃に水晶は動かなくなった。

「どうだ、小狐丸。くたばっただろう!」

「・・・・・・・・・・・」  小狐丸は答えなかった。

でも稲荷・・・?妻が稲荷神社でお参りをしたのを見たことがないぞ。はて・・・?

「あーお稲荷さん行ったよ。1年半前に友達のふーちゃんと成田山新勝寺のお不動様に行ったとき、お稲荷さんがあったからお参りしてきたよ。

「なにーー?」

「ちゃんとお稲荷様の前に、名刺を置いて商売繁盛をお願いしてきたわ。」

泡吹いて倒れそうになった。妻は私とは別に自営をやっている。その住所の書かれた名刺を、ご丁寧に稲荷狐の祭壇に置いてお参りしてきたのか??!!

稲荷狐と言うのは、商売繁盛のご利益がある神、とされているけれど、見返りを求めるというのは有名な話だ。確かに、妻の自営の業績は上がってきていた。しかし、妻の頭に取り憑いて何しようとしいていたんだ??

「小狐丸、この稲荷狐はいい奴だったのか?」 と尋ねたら答えは

「NO」 だった。

《稲荷は商売繁盛の願いを叶える代わりに、その者の身内の魂を喰うんだよ。》

と頭の中で声が聞こえた。

「今言ったの小狐丸か?身内の魂喰うっていったのか?」

「YES」 と水晶を縦方向にブンブン振った。

魂を喰う・・・・。だから小狐丸が怯えてたのか!!、

・・・って冗談じゃないぞ!!身内の魂って俺の事か!!


《続きます》


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6.稲荷狐

妻のまやみが突然、腹痛と頭痛を訴えてきた。

(何か悪い物食べたかな?) と思うが、私も同じものを食べているけれど、私は全く痛くない。生ものも食べていない。

まやみは、時々胃が痛いと言って病院で胃カメラでみてもらったことがあるけれど、全く異常無しだった。


んじゃ、どれどれ。と妻にベッドに横になってもらい、お腹に手を当てて、右手に水晶の石をぶら下げて、小狐丸に聞いてみた。

「小狐丸、何か居るか?」 と聞いてみたら 「YES」 と答えた。

(マジカ??!!)

「不成仏霊か?」 と聞いたら「NO」 と答える。

あれか?これか?と尋ねて行ったら、「オサキか?」 と聞いたとき 「YES」 と答えた。

オサキとは狐の類で、尻尾が三つや四つに裂けているからオサキと言うらしい。

(ゲッ!!そんなものが居るのか!!)

妻のお腹のあたりから皮膚をなぞるように掴みだし、そこに水晶をぶら下げてみると、その水晶はブンブン振れた。

(この野郎め!!ぶっ殺してくれるわ!!)

掴みだしたオサキ狐を、おにぎりを握るように両手で包み、その指の間から水晶をぶら下げ、一心不乱に不動明王真言を唱える。

すると、指の間からぶら下がった水晶がブンブン振れるのだけれど、次第に弱弱しくなり、やがてピタリと止まった。

「小狐丸、こいつ死んだか??」 と聞いたら 「YES」 と答えた。

(そうか、死んだか。ざま―見さらせ!!)  と思ったけれど、不成仏霊だけではない狐なるものも居るのかと、驚いた、しかし、今自分が尋ねている小狐丸も狐なのだから驚くことじゃないな、と思った。

それじゃ、頭の方も。と妻の頭にてを当てて、小狐丸に聞いてみた。

「こいつもオサキか?」 と。そうしたら水晶は全く動かない。いや、小刻みに震えている。

(こいつ震えているのか??)

そうしたら、小さく斜めの方向にある 「知らない(not know)」 に振り出した。

「知らない!!だとー??!はっきり言え!!」

そうしたら小狐丸は白状した。 「稲荷狐か?」 と聞いたとき、弱々しく 「YES」 に水晶を振った。

小狐丸が震えて、「知らない」 と答える稲荷狐。妻の頭をなぞるように掴みだし、そこに水晶をぶら下げてみると、それはそれは激しくブンブンと水晶を振った。




≪続きます≫








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5、恐怖動画からの来訪者(2)

恐怖動画からの来訪者は若い女性の霊だった。

彼女はすごく怒っていた。

「だけど、なんでアンタ、俺んとこにきたの?他にもあなたの動画見てる人いっぱいいたでしょ?」

《・・・・・・・・・・》

彼女は答えなかった。彼女自身分かっていないのかもしれない。この、彼女が私のところに来た理由が分かったのはこのずっと後の事なのだけれど、この時点では私もなぜ彼女が来たのかさっぱりと分からなかった。しかし、その女性の霊は確実にここに来ていた!!

「しかし、何故、アンタはあんな廃墟にいたんだ??」

彼女は心霊スポットと呼ばれる廃墟に居たのだ。

《霊道を通って来た・・・・・》

「霊・・・・・道・・・・????」

そんなものがあるのか??そもそも霊道ってなんぞや??

「アンタ、他の人にもyoutubeの電波を使ってみている人に憑いたんじゃないの?」

《はい。でもすぐにあの廃墟に戻されてしまうの・・・・》

「戻される・・・?」

そんなことがあるのか??さっぱり意味が分からない。しかし私の真言で上に上げてあげられるのなら上げてやりたい。

「アンタ上に上げてやろうか?」 と聞いてみたら、

《出来るのでしたらやってください》

そうい言ったと思ったら、彼女は息せき切ったように話し始めた。この子は私と同じ県の出身だった。その話す姿は普通の明るい若い女の子そのものだった。

早速彼女を自分の方からつまみ出し、そこに水晶の石をぶら下げると、ブンブン振る。そこに不動明王真言を唱えると、水晶の揺れはピタリとやんだ。

「小狐丸、彼女は成仏したか?」 と小狐丸に尋ねると、

「YES」 とブンブン振った。

(いやー、一日一善。よいことをしたあとは気持ちがいい) 私は悦に浸っていた。

しかし、彼女は成仏していなかった!!

彼女は地縛霊だった!!

彼女が成仏していなかったことと、地縛霊を成仏させることの難しさをこのずっと後に知ることとになる。



《続きます》





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4、恐怖動画からの来訪者

私は、恐怖動画を見ることが好きだったりする。けれども、恐怖動画が好きだから、こういうブログを書いているわけではない。

最近は、よく「youtube」に恐怖動画がたくさんアップされている。

その日の日曜日も、私はゴロゴロしながらyoutubeで恐怖動画を見ていた。「お蔵入り映像」と書かれた怖いもの好きにはたまらないタイトルの書かれた映像だった。

その映像の中で、とある心霊スポットを訪れた動画があり、そこを探検していた撮影者がバッチリと不成仏霊を撮影してしまった映像があった。

その映像の、建物の窓の外を通るくっきりとした人影を見たとき、ゾワっと鳥肌が立ち、、恐ろしく寒気に襲われた。

「いやー怖いものを見たな。」

位の軽い気持ちでいたのだけれど、妙に寒気が止まらない。

そして、その日の夜、珍しく寝るに寝付けずにいた私を、(後で聞いたんだけれど、)横に居た妻が、何故か私の事が怖くてこっちを向いて寝られなかったらしい。

その次の日、左肩がぎゅぅうxと痛みだした。

「小狐丸、、何か肩に乗っているか?」 と、ダウジングで聞いたら、

「YES」 と答えた。

「・・・・もしかして、昨日の恐怖映像の霊??」

「YES」

「・・・・・・・・・・、マジで??!

「YES」


「ひぃいいいいいいいい!」

そんなことあるのか??電波を通じて霊が来ることがあるのか??ありえん、ありえん。

私は、肩に乗った霊に尋ねた。

「あんたは、昨日のyoutubeの映像の霊か??」

すると頭の中に声が聞こえた。

《さまよっていた私の姿を見たね》

「うそぉおおおおおお!!!」

《そんな私の姿を見て楽しい??》

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」


私は手を擦り合わせひたすらにひたすらに謝った。

《続きます》


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3、浄霊整体

2017年4月頃、私の整体での施術に、もっぱらダウジングの鎖でぶら下がった水晶の石を使うようになっていた。

そして、私自身は全く霊が見えないので、紫音さんが置いていった狐霊の「小狐丸」に頼って聞きながら施術をしていた。

凄く肩が張っているお客さんが来ると、こっそり小狐丸に聞く。

「これは不成仏霊か?」 と心の中で小狐丸に尋ねて、鎖にぶら下がった水晶を掌の上にぶら下げる。すると、「YES」の時は縦に振り、「NO」の時は横に振った。

そして、「YES」と答えたときは、そのお客さんの張っている肩の皮膚上をなぞるように掴みだし、その掴んだ拳の上に水晶をぶら下げると、水晶がブンブン振れる。
そこで、不動明王真言を唱えると、ピタっと水晶の揺れが止まるのだ。

「小狐丸、この不成仏霊は成仏したか?」 と尋ねると 「YES」 と答えた。そうすると、お客さんの肩の張りも柔らかくなっていた。

これをお客さんの見えない背後でこっそりやると、「あら、痛みが取れたわ。なんで??」 と不思議がる。そんなことが、私を有頂天にさせた。

しかし、この方法は絶対にやってはいけません!!

この方法は、普通の不成仏霊なら、不成仏霊を上に上げることが出来た。(しかし、それは神仏とご縁が繋がっている場合のみ浄霊することが出来る。大体、人間の力では不成仏霊を上げることは出来ず、神仏の力を借りるより他は無い。私は関東36不動霊場や武相28不動霊場を回って歩いていたのでご縁があったようなのだ。)

ただしかし、不動明王の真言の力をもってしても、浄霊出来ない不成仏霊や魔は存在するのだ。

そして、そのことについては小狐丸は、何も言わなかった。

「浄霊ができる整体師」 などと気持ちよく有頂天になっていた私は、この数か月後に苦しむことになる・・・・・

≪続きます≫


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