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となりのあすら

人の痛みは「心霊現象」である。整体という仕事を始めてから起こった様々な心霊現象を書いていきます。

18.魔になった人

家の台所に居た37人の不成仏霊は皆「生首」だけの霊だった。

私は一人を肩から摘まみだし、聞いた。

「な、な、なんで首だけなんだ!!」

「・・・・・・・・・・」

「もしかして・・・・・誰かに・・・喰われたの?」  「YES」

嫌な予感しかしない。しかし、聞いてみた。

「あんた、紫音さんを知っている?」

不成仏霊はしばらくためらった後に、小さく 「YES」 と答えた。やはりか!!

「あんた、もしかして、紫音さんの「式」とかいう手下に喰われたのか?」

「YES」

「・・・・・・・・・・・・・。もしかして・・・・紫音さんも、あんたを・・・・・・・喰ったの?」

「YES」

「紫音さん、あんたを喰ったのぉぉおおおおおおお??!」

「YES」

いやまて、落ち着け。確かに今までの紫音さんの私に対してきた仕打ちは普通の人ではないと思っていたけれど、人の魂まで喰うのか??!私は試しに聞いてみた。

「紫音さんは普通の人の魂だった?」 「NO」

「肌の色は・・・肌色だった?」 というといに 「NO」 と答えた。それじゃ何色だったと質問を重ねて行ったら 「青色」 で 「YES」 と答えた。

「牙は・・・生えてた?」 「YES」

人間じゃねーじゃん!!

紫音さんがウチに送ってきた殺された不成仏霊達は肌が黒い「魔」の人になっていた。しかし紫音さんは生きながらにして肌の青い「魔」になっているのか!!私は肝が震え上がった。しかも人の魂を食べる魔人に・・・・


「あんた、いつからこの台所に居たんだ??」 と聞いて、年代を確認して行ったら、「2013年」で 「YES」 と答えた。2013年と言ったら紫音さんが私の店舗に初めて来た年じゃないか!!

「紫音さんは、あんた達のように体を食べて残った頸を、施術を受けに来ながら実はウチに捨てにきていたのか??」

「・・・・・・・YES」

ちょっと待て!私は机を立って、ペンデュラムを持って台所に走った。冷蔵庫の上にペンデュラムをかざすとブンブン振り、ごみ箱の上にかざすとまたブンブン振り、収納スペースを開けてみると激しくブンブン振った。

「小狐丸!これ皆、頸だけの霊か??!」

「・・・・・・・・・」 しばらく答えなかった小狐丸は、小さく 「YES」 と答えた。

「マジかぁぁぁあああああああああ!!!」

2013年から紫音さんは結構ウチに来たぞ!!

「小狐丸、ここだけじゃないな?他にもいっぱいいるな??」

「・・・・・・・・・・YES」

「てめえ、何で黙っていた!!」

私の怒号に小狐丸はだんまりで答えない。

私は目の前が真っ暗になってきた。


《続きます》  








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17.生首霊

紫音さんがウチに置いていった 「刺客」 騒動があった数日後のことだった。

夜9時は頃、仕事も終わり和室でくつろいでいると、台所の方から 「バサッ」 という音がした。

刺客に怯える私は、恐る恐る台所に行くと、冷蔵庫の上に載せてあったイケヤの買い物袋が床に落ちていた。どこも窓を開けていないし、風もないのに落ちた。

(もしかして・・・・) と思い、ダウジングのペンデュラムを持ってきて、冷蔵庫の横に置いてある食器棚に水晶をかざしてみると、激しくブンブンと振った。

「小狐丸、これもしかしてあの 『刺客』 か?」 と聞いたら 「NO」 と言う。ホッと心を撫で下ろす。 「じゃあ普通の不成仏霊か?」 と聞いたら 「YES」 と答えたので、とりあえず私の身体に一旦吸い上げて、机に座って処理をすることにした。

「小狐丸、何人吸い上げた?」 という問いに、「一人か?」、「二人か?」 ときいてもなかなかYESと言わない。おかしいな、と思いながら進めて行ったら、37人で 「YES」 と答えた。

「37人だとぉぉおおおお?」

いつの間にか、私は37人もの見ず知らずの霊と暮らしていた事実に愕然とした。こいつらはいつも、台所でコーヒーをすすっている私を見つめていたのか!!

とりあえず、一人を私の肩から摘まみだし、尋問を始めた。

「あんた、俺のお客さんからこぼれ落ちたのか?」 と聞いたら、何かもごもごと動きながら、小さく 「YES」 と答えた。お客さんに憑いていた霊が、私が揉んだことで剥がれ落ち、この台所に来たのだろう。

「何故、あんた、台所に居たんだったら俺に取り憑かなかったんだ?」 と聞いたら 「NO」 と答えた。

《取り憑くことが出来なかった・・・・》 とその霊の声が脳裏に聞こえた。

「取り憑くことが出来ない??」

《体が・・・・・・欠損・・・・・・しているから・・・・・》

欠損・・・・霊の魂も欠損するものなのか。と感心しながら聞いていた。

「で、どこを欠損しているんだい?右足はあるの?」 と聞いたら 「NO」 と言う。

「んじゃ、左足はあるんかい?」 と聞いたらまた 「NO」 という。海でサメにでも喰われた霊なのかもしれない。

「それじゃ、右手は?」 「NO」 「左手は?」 「NO」 

「・・・・・・・・・・・」 おいおい、いくらサメでもそこまで喰うか?と、驚きを隠せない。

「もしかして・・・・・だけど、胴体・・・・・・あるの?」 「NO」

「く、く、頸から下・・・あるの?」 「NO」

「あ、あ、あんた、頸だけの霊なの??」 「YES」

《だから・・・・・取り憑くことが・・・・できなかった・・・・・》

「マジでぇぇえええええええ??」

いや待てよ、と嫌な予感がして、その霊を一旦肩に収め、他の霊を取り出した。。そして聞いた。

「アンタ、身体が欠損していたりする??」 「YES」

「もしかして、頸から下・・・・ある?」 「NO」

「うっそだろー!」

私は、慌てて他の霊も取り出して聞いてみたら、37人全員が生首だけの霊だった!!

生首が37体食器棚に転がっていたのか!!私は泡を吹いて倒れそうになった。


《続きます》


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16.刺客(3)

一番最初に肩に乗ってきた他殺された不成仏霊は私の魂を食べていた!!

その左手に握りだした不成仏霊の声が聞こえた。

《お前を・・・・・喰ってやる・・・・・》

私の恐怖は最大限になった。そうすると不思議なもので、逆に怒りがわいてきた。

「じょ~と~だこの野郎!!もう浄霊なんて辞めだ!!ぶっ殺してやる!!」

私は左手に握る不成仏霊を、両手で八つ裂きに引きちぎった!形も見えないし感触もないけれど、ばらばらに引きちぎった!

その引きちぎった霊に水晶をぶら下げてみると、揺れはピタリと止んでいた。

しかし、次の瞬間、その水晶は小さく揺れ始めた!! (こいつ、引きちぎっても再生するのか??!だったら何度でも引きちぎってやる!!)

私は鬼になっていた、何度もその不成仏霊を引きちぎった。引きちぎるたびにまた水晶は揺れるのだけれど、その揺れ方も心なしか小さくなってきた。やがてプッツリと動かなくなった。

「小狐丸、こいつ死んだか?」 

「NO」

(やっぱり死なないのかぁぁぁ。)

《だけど、身体から出て行ったよ。》 という小狐丸の声が聞こえた。

「そうか!出て行ったか!!」

それに呼応するように他の四人も右肩からいなくなっていた。

私はその場にへ垂れ込んでしまった。どこに出て行ったのかは分からない。しかし、今それを小狐丸に聞くのは怖い。
 
(とりあえず、良しとしよう。)

しかし、私は紫音さんという 「霊能者」 の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。いや、もしかしたら彼女は 「魔」 なのかもしれない。そう思うと、なんて怖い人と関わってしまったんだ。と、後悔した。

しかしこの後、紫音さんの怖ろし素顔を知ることとなり、恐怖に震え上がる。




《続きます》



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15.刺客(2)

紫音さんが家の玄関先に置いていった、他殺された不成仏霊は、「魔」になっていて、不動明王真言を唱えても成仏しなかった。

そんなさなか、新たに右肩がぎゅぅぅぅううっと痛み出した。「まさか!!」 とは思ったけれど、小狐丸に聞いてみた。

「小狐丸、右肩に新たに霊が乗っているのか?」  

「YES」

(ぬわんだとぉぉおおお??!)

「一人か?」 という問いに 「NO」 と言った。んじゃ、二人か?三人か?と聞いていったら四人で 「YES」 と答えた。

「・・・・・・・もしかして・・・・・その四人も・・・・・・殺された霊か?」

「YES」

(マジかぁぁああああああ!) 私はパニックになった。たった一人も処理できていないのに、もう四人もいるのか!!

一人目をまずは放っておいて、二人目から尋問を始めた。

結論から言うと、その四人全員が殺された女性の霊で、全員が中部地方で起きた事件だった。中には10代の女の子も二人いた。間違いない。紫音さんは中部地方に殺された不成仏霊採取に行ったのだ。

「どうやって連れてこられたの?」 と聞いたら、皆、「紫音さんの使役にさらわれてきたの?」 と聞いたとき 「YES」 と答えた。紫音さんの飼っている使役は不成仏霊さらいまでしてくるのか!!

「その使役は、もしかして 《九尾の狐》 ?」 と言う問いに、四人が 「YES」 と答えた。

(九尾の狐・・・・・そんな怖ろしい物を飼っているのか!!) 

紫音さんが私にとっ憑けていったのが狐なのだから、もしかしたら 《九尾の狐》 かな?と思ったら本当にそうだった!! 九尾の狐の仕業ならこの状況も頷ける。がしかし、とんでもない奴が敵に回ってしまった。

と、不成仏霊に質問をしていたら、左の肩が痛くなってきた。摘まみ出したら一番最初の霊だった。

「あんた、もしかして・・・・・・俺の魂・・・・・・・喰ってる??」

「YES」

その時また彼女の声が聞こえた。

《私は・・・・・お前の・・・・・魂を・・・・・食べて・・・・・こい・・・・と・・・・・言われたのぉぉおおおおおおお!!》

「やめてぇぇぇええええええええ!!」

《続きます》






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14.刺客

紫音さんから電話をもらって4,5日後だったと思う。

例によってまた私の方がぎゅぅぅぅっと痛くなり始めた。 「やはりきたか!!」 と私は思った。私はペンデュラムの水晶を取り出して肩に乗った霊に聞いた。

「お前、不成仏霊だな?」  「YES」

「どこから乗った?」 という問いに 「お客さんからか?」 ときいたら 「NO」 という。あれか?これか?と聞いていき、「もしかして、玄関先か?」 というといに 「YES」 と答えた。

(何で、玄関先にこんなのが居るんだよ!!)

「何で、死んだ?」 と言う問いに、「自殺か?」 「事故か?」 と聞いていき、「他殺か?」 と言う問いに 「YES」と答えた。

もはや、紫音さんに対する疑いは確信に変わった。紫音さんから電話を貰って4,5日でこの他殺された不成仏霊が家に居る。もう何の疑いようもない。

私は、他殺された霊だという者には、その事件があったかどうかを確認している。まず、男性か女性かを聞き、年齢を聞き、何年前の事件かを聞いたあとで、インターネットで調べる。何年前か?年代は?という問いにはその霊自体、突然殺されたためか、3年前後の誤差がある。

その霊は中部地方某県で起きた事件の被害者と年齢と性別、そして年代もおおよそ一致した。

(中部地方??) 私は耳を疑った。なんで関東地方に中部地方の不成仏霊が??

「お前、紫音さんを知っているか?」

しばらく水晶は戸惑った動きを見せた後に、「YES」 と振った。

(ゲロったな。)

「紫音さんがお前をウチの玄関に置いていったのか?」

「YES」

家に来た不成仏霊がこういうんだから間違いないだろう。

よし。それじゃ成仏させるか。とその霊を肩から掴みだし不動明王真言を唱えると水晶の揺れがピタリと止んだ。

と、次の瞬間また揺れ始め、その水晶は大きく左右に振った。

「あれ?おかしいな?」 と、もう一回不動明王真言を唱えると、揺れはピタリと止み、そしてまた左右に振り始めた。

「・・・・・・・・・・・・・」

そうか!狐霊が憑いているのか!!私はその霊の腹部にあたるあたりから狐霊を摘まみ出した。

その摘まみ出したものに水晶をかざしても全く揺れない。狐霊は憑いていないのだ

「どういうことだ!!小狐丸!」

《彼女は「魔」になっているんだよ。》 と小狐丸の声が聞こえた。

「魔ぁぁぁあ??」

とりあえずその不成仏霊に聞いてみた。

「アンタ、肌は肌色をしているの?」 と言う問いに 「NO」 と答えた。

「じゃ、何色をしているの?」 と聞き、「黄色か?」 「白か?」 と聞いていったら 「黒色か?」 と聞いたとき 「YES」 と答えた。

「・・・・・もしかしてだけど・・・牙なんて・・・生えてるの?」

「YES」

「人の霊、喰ってるの?」

「YES」

「なんで??なんでそんなモノになっちゃったの??」 

その時、その女性の霊の声が聞こえた。

《紫音さんの・・・・・使役に・・・・・心臓を・・・・・かじられたのぉぉぉおおおおおおお!!!》

「ぎゃぁぁぁあああああああ!!!」



《続きます》






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