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となりのあすら

人の痛みは「心霊現象」である。整体という仕事を始めてから起こった様々な心霊現象を書いていきます。

20.阿修羅

私は、いつの間にか、肌の黒い牙の生えた「魔」になっていた!私は冷や汗が止まらない。私も紫音さんと一緒で、寝てる間にでも不成仏霊をムシャムシャ喰っていたのかもしれない・・・・・・・・

「小狐丸!俺はいつから『魔』になっていたんだ!!」

小狐丸は 「NO」 と答えた。

「ぬゎんだと?それじゃ俺は何様になったんだ??魔獣か?」  「NO」

「それじゃ、狐になったのか?」  「NO」

「それじゃぁ・・・・神・・・の類か?」

と効いたら 「YES」 と答えた。

「ぬゎんだと?俺が?神の類?」  「YES」

「・・・・・・・・・・・神??そうか!いつも不動明王真言を唱えているから、不動明王様が降りてきてくださって俺に同化してくださっているのか!!」  「NO」

「・・・・・・・・・・・」

分からない。さっぱり分からないから先ほどの霊に尋ねてみた。

「俺の容姿を教えて。まず人の形?」  「YES」

「うーん・・・手は2本?」  「NO」

手が2本じゃない!!?それじゃ3本?4本?と聞いていったら6本で 「YES」 と答えた。6本の腕??

「じゃぁ・・・顔!顔は一つ?」  「NO」

「・・・・・二つ?」  「NO」

「・・・・・三つ?」  「YES」

手が6本で顔が三つ??私はピンときた。これしかいない。

「小狐丸!俺は 『阿修羅』 なのか??!」

小狐丸は 「YES」 と答えた。

阿修羅だとぉぉぉおおおおおおお??!

「小狐丸!紫音さんのとこの『式』ってやつは、俺を阿修羅に変える能力までもっているのか??!」  「NO」

《アンタは、初めから阿修羅だったんだよ》 と小狐丸の声が聞こえた。

初めから・・・・・阿修羅・・・・・・俺は何者なんだーーーーーーーーーー!

「じゃあ、なんだ。俺は興福寺にある阿修羅像のような物憂げな顔をした美少年なのか?」  「NO」

「・・・・・・・・じゃあ、鬼みたいな顔をしてるのか?」  「YES」

「・・・・・・・・・・・・・」

「さっきの霊、答えて。あんた俺があんたを地獄か修羅界に送ると思ったのか?」  「YES」

《地獄への・・・・・水先案内人じゃ・・・・・・ないんですか?》

「地獄の水先案内人じゃねぇーーーーー!!」


《続きます》





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19.魔になった人(2)

私の家は、紫音さんによって大量の生首霊が捨てられていた。

試しに床にペンデュラムを近づけてみると、激しくブンブンと振り、天井に近づけてみると激しくブンブンと振った。

「・・・・・・・・・・・」

私はとりあえず最初に話をした霊を呼びだして聞いてみた。

「紫音さんはなんで首だけになったあんた達を、ウチに置いていったんだい?」 

そうしたら、その霊と思われる女性の霊の声が聞こえた。頭に直接伝わってきた、と言う方が正しいかもしれない。

《・・・・・・あなたのお店を・・・・・・・潰したいからでしょう・・・・・》

「なにーー?だって俺、彼女に何にも悪いことしていないぜ??」

《彼女は・・・・・・・面白半分で・・・・・・いくつかのお店を・・・・・・潰して・・・・・・・います・・・・・・》

「んがーーーーー!!」

そう言われてみたら、彼女がこの辺りに引っ越してきたという2013年から後、彼女の住む処から近い整体院が3件ほど閉店している。ウチは彼女の住む処から4番目に近い整体院なのだ!!

「小狐丸、答えろ!紫音さんは初めっからウチを潰すつもりで来店していたのか?!」

「・・・・・・・・・YES」

「それじゃあ、彼女がウチに殺された不成仏霊を置いていったのは、生首霊をいくら置いていっても閉店しなかったからか??」

「・・・・・・・・・YES」

「じゃあ、彼女が俺に『霊能者』宣言をしたことも、冷やかしだったのか??!」

「・・・・・・・・・・YES」

「それじゃ、彼女は俺に霊能者宣言をしておいて、家に帰ったら式たちと大爆笑してたのか?」

「YES YES YES 」

・・・・見えなかったパズルのピースがカチッとはまった気がした。彼女が私にしてきた行為は、私の店を潰すための面白半分の遊びだったのだ!



怒りしか湧いてこない。自分の面白半分の為に、不成仏霊を食べ、頸だけ残して捨てて行き、殺された不成仏霊を魔に変えて送り込み、狐まで憑けていった・・・・・・紫音さんはその姿同様、心ももう人ではないのだろう。

「とりあえず、あんたをあの世に送るよ。」 とその不成仏霊に言ったら激しく 「NO」 とブンブン振った。

「なんで?ここで暮らしたいの?」 と聞いたら彼女の声が聞こえた。

《私は・・・・・地獄に・・・・・送られるの?》

「はぃい?地獄?あんたには俺が地獄に送る使者にみえるのか?」

「YES」

待てよ。私は冷や汗が出てきた。

「俺の魂の肌は肌色かい?」 と聞いたら 「NO」 と言った。

そんなはずはない。そんなはずはない。

「もしかして・・・・・・黒色?」

「YES」

「牙・・・・・生えてたりする?」

「YES」

んがーーーーーー!!!俺はいつの間にか『魔』になっていたのかぁぁあああああ!!


《続きます》





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18.魔になった人

家の台所に居た37人の不成仏霊は皆「生首」だけの霊だった。

私は一人を肩から摘まみだし、聞いた。

「な、な、なんで首だけなんだ!!」

「・・・・・・・・・・」

「もしかして・・・・・誰かに・・・喰われたの?」  「YES」

嫌な予感しかしない。しかし、聞いてみた。

「あんた、紫音さんを知っている?」

不成仏霊はしばらくためらった後に、小さく 「YES」 と答えた。やはりか!!

「あんた、もしかして、紫音さんの「式」とかいう手下に喰われたのか?」

「YES」

「・・・・・・・・・・・・・。もしかして・・・・紫音さんも、あんたを・・・・・・・喰ったの?」

「YES」

「紫音さん、あんたを喰ったのぉぉおおおおおおお??!」

「YES」

いやまて、落ち着け。確かに今までの紫音さんの私に対してきた仕打ちは普通の人ではないと思っていたけれど、人の魂まで喰うのか??!私は試しに聞いてみた。

「紫音さんは普通の人の魂だった?」 「NO」

「肌の色は・・・肌色だった?」 というといに 「NO」 と答えた。それじゃ何色だったと質問を重ねて行ったら 「青色」 で 「YES」 と答えた。

「牙は・・・生えてた?」 「YES」

人間じゃねーじゃん!!

紫音さんがウチに送ってきた殺された不成仏霊達は肌が黒い「魔」の人になっていた。しかし紫音さんは生きながらにして肌の青い「魔」になっているのか!!私は肝が震え上がった。しかも人の魂を食べる魔人に・・・・


「あんた、いつからこの台所に居たんだ??」 と聞いて、年代を確認して行ったら、「2013年」で 「YES」 と答えた。2013年と言ったら紫音さんが私の店舗に初めて来た年じゃないか!!

「紫音さんは、あんた達のように体を食べて残った頸を、施術を受けに来ながら実はウチに捨てにきていたのか??」

「・・・・・・・YES」

ちょっと待て!私は机を立って、ペンデュラムを持って台所に走った。冷蔵庫の上にペンデュラムをかざすとブンブン振り、ごみ箱の上にかざすとまたブンブン振り、収納スペースを開けてみると激しくブンブン振った。

「小狐丸!これ皆、頸だけの霊か??!」

「・・・・・・・・・」 しばらく答えなかった小狐丸は、小さく 「YES」 と答えた。

「マジかぁぁぁあああああああああ!!!」

2013年から紫音さんは結構ウチに来たぞ!!

「小狐丸、ここだけじゃないな?他にもいっぱいいるな??」

「・・・・・・・・・・YES」

「てめえ、何で黙っていた!!」

私の怒号に小狐丸はだんまりで答えない。

私は目の前が真っ暗になってきた。


《続きます》  








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17.生首霊

紫音さんがウチに置いていった 「刺客」 騒動があった数日後のことだった。

夜9時は頃、仕事も終わり和室でくつろいでいると、台所の方から 「バサッ」 という音がした。

刺客に怯える私は、恐る恐る台所に行くと、冷蔵庫の上に載せてあったイケヤの買い物袋が床に落ちていた。どこも窓を開けていないし、風もないのに落ちた。

(もしかして・・・・) と思い、ダウジングのペンデュラムを持ってきて、冷蔵庫の横に置いてある食器棚に水晶をかざしてみると、激しくブンブンと振った。

「小狐丸、これもしかしてあの 『刺客』 か?」 と聞いたら 「NO」 と言う。ホッと心を撫で下ろす。 「じゃあ普通の不成仏霊か?」 と聞いたら 「YES」 と答えたので、とりあえず私の身体に一旦吸い上げて、机に座って処理をすることにした。

「小狐丸、何人吸い上げた?」 という問いに、「一人か?」、「二人か?」 ときいてもなかなかYESと言わない。おかしいな、と思いながら進めて行ったら、37人で 「YES」 と答えた。

「37人だとぉぉおおおお?」

いつの間にか、私は37人もの見ず知らずの霊と暮らしていた事実に愕然とした。こいつらはいつも、台所でコーヒーをすすっている私を見つめていたのか!!

とりあえず、一人を私の肩から摘まみだし、尋問を始めた。

「あんた、俺のお客さんからこぼれ落ちたのか?」 と聞いたら、何かもごもごと動きながら、小さく 「YES」 と答えた。お客さんに憑いていた霊が、私が揉んだことで剥がれ落ち、この台所に来たのだろう。

「何故、あんた、台所に居たんだったら俺に取り憑かなかったんだ?」 と聞いたら 「NO」 と答えた。

《取り憑くことが出来なかった・・・・》 とその霊の声が脳裏に聞こえた。

「取り憑くことが出来ない??」

《体が・・・・・・欠損・・・・・・しているから・・・・・》

欠損・・・・霊の魂も欠損するものなのか。と感心しながら聞いていた。

「で、どこを欠損しているんだい?右足はあるの?」 と聞いたら 「NO」 と言う。

「んじゃ、左足はあるんかい?」 と聞いたらまた 「NO」 という。海でサメにでも喰われた霊なのかもしれない。

「それじゃ、右手は?」 「NO」 「左手は?」 「NO」 

「・・・・・・・・・・・」 おいおい、いくらサメでもそこまで喰うか?と、驚きを隠せない。

「もしかして・・・・・だけど、胴体・・・・・・あるの?」 「NO」

「く、く、頸から下・・・あるの?」 「NO」

「あ、あ、あんた、頸だけの霊なの??」 「YES」

《だから・・・・・取り憑くことが・・・・できなかった・・・・・》

「マジでぇぇえええええええ??」

いや待てよ、と嫌な予感がして、その霊を一旦肩に収め、他の霊を取り出した。。そして聞いた。

「アンタ、身体が欠損していたりする??」 「YES」

「もしかして、頸から下・・・・ある?」 「NO」

「うっそだろー!」

私は、慌てて他の霊も取り出して聞いてみたら、37人全員が生首だけの霊だった!!

生首が37体食器棚に転がっていたのか!!私は泡を吹いて倒れそうになった。


《続きます》


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16.刺客(3)

一番最初に肩に乗ってきた他殺された不成仏霊は私の魂を食べていた!!

その左手に握りだした不成仏霊の声が聞こえた。

《お前を・・・・・喰ってやる・・・・・》

私の恐怖は最大限になった。そうすると不思議なもので、逆に怒りがわいてきた。

「じょ~と~だこの野郎!!もう浄霊なんて辞めだ!!ぶっ殺してやる!!」

私は左手に握る不成仏霊を、両手で八つ裂きに引きちぎった!形も見えないし感触もないけれど、ばらばらに引きちぎった!

その引きちぎった霊に水晶をぶら下げてみると、揺れはピタリと止んでいた。

しかし、次の瞬間、その水晶は小さく揺れ始めた!! (こいつ、引きちぎっても再生するのか??!だったら何度でも引きちぎってやる!!)

私は鬼になっていた、何度もその不成仏霊を引きちぎった。引きちぎるたびにまた水晶は揺れるのだけれど、その揺れ方も心なしか小さくなってきた。やがてプッツリと動かなくなった。

「小狐丸、こいつ死んだか?」 

「NO」

(やっぱり死なないのかぁぁぁ。)

《だけど、身体から出て行ったよ。》 という小狐丸の声が聞こえた。

「そうか!出て行ったか!!」

それに呼応するように他の四人も右肩からいなくなっていた。

私はその場にへ垂れ込んでしまった。どこに出て行ったのかは分からない。しかし、今それを小狐丸に聞くのは怖い。
 
(とりあえず、良しとしよう。)

しかし、私は紫音さんという 「霊能者」 の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。いや、もしかしたら彼女は 「魔」 なのかもしれない。そう思うと、なんて怖い人と関わってしまったんだ。と、後悔した。

しかしこの後、紫音さんの怖ろし素顔を知ることとなり、恐怖に震え上がる。




《続きます》



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