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となりのあすら

人の痛みは「心霊現象」である。整体という仕事を始めてから起こった様々な心霊現象を書いていきます。

16.刺客(3)

一番最初に肩に乗ってきた他殺された不成仏霊は私の魂を食べていた!!

その左手に握りだした不成仏霊の声が聞こえた。

《お前を・・・・・喰ってやる・・・・・》

私の恐怖は最大限になった。そうすると不思議なもので、逆に怒りがわいてきた。

「じょ~と~だこの野郎!!もう浄霊なんて辞めだ!!ぶっ殺してやる!!」

私は左手に握る不成仏霊を、両手で八つ裂きに引きちぎった!形も見えないし感触もないけれど、ばらばらに引きちぎった!

その引きちぎった霊に水晶をぶら下げてみると、揺れはピタリと止んでいた。

しかし、次の瞬間、その水晶は小さく揺れ始めた!! (こいつ、引きちぎっても再生するのか??!だったら何度でも引きちぎってやる!!)

私は鬼になっていた、何度もその不成仏霊を引きちぎった。引きちぎるたびにまた水晶は揺れるのだけれど、その揺れ方も心なしか小さくなってきた。やがてプッツリと動かなくなった。

「小狐丸、こいつ死んだか?」 

「NO」

(やっぱり死なないのかぁぁぁ。)

《だけど、身体から出て行ったよ。》 という小狐丸の声が聞こえた。

「そうか!出て行ったか!!」

それに呼応するように他の四人も右肩からいなくなっていた。

私はその場にへ垂れ込んでしまった。どこに出て行ったのかは分からない。しかし、今それを小狐丸に聞くのは怖い。
 
(とりあえず、良しとしよう。)

しかし、私は紫音さんという 「霊能者」 の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。いや、もしかしたら彼女は 「魔」 なのかもしれない。そう思うと、なんて怖い人と関わってしまったんだ。と、後悔した。

しかしこの後、紫音さんの怖ろし素顔を知ることとなり、恐怖に震え上がる。




《続きます》



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15.刺客(2)

紫音さんが家の玄関先に置いていった、他殺された不成仏霊は、「魔」になっていて、不動明王真言を唱えても成仏しなかった。

そんなさなか、新たに右肩がぎゅぅぅぅううっと痛み出した。「まさか!!」 とは思ったけれど、小狐丸に聞いてみた。

「小狐丸、右肩に新たに霊が乗っているのか?」  

「YES」

(ぬわんだとぉぉおおお??!)

「一人か?」 という問いに 「NO」 と言った。んじゃ、二人か?三人か?と聞いていったら四人で 「YES」 と答えた。

「・・・・・・・もしかして・・・・・その四人も・・・・・・殺された霊か?」

「YES」

(マジかぁぁああああああ!) 私はパニックになった。たった一人も処理できていないのに、もう四人もいるのか!!

一人目をまずは放っておいて、二人目から尋問を始めた。

結論から言うと、その四人全員が殺された女性の霊で、全員が中部地方で起きた事件だった。中には10代の女の子も二人いた。間違いない。紫音さんは中部地方に殺された不成仏霊採取に行ったのだ。

「どうやって連れてこられたの?」 と聞いたら、皆、「紫音さんの使役にさらわれてきたの?」 と聞いたとき 「YES」 と答えた。紫音さんの飼っている使役は不成仏霊さらいまでしてくるのか!!

「その使役は、もしかして 《九尾の狐》 ?」 と言う問いに、四人が 「YES」 と答えた。

(九尾の狐・・・・・そんな怖ろしい物を飼っているのか!!) 

紫音さんが私にとっ憑けていったのが狐なのだから、もしかしたら 《九尾の狐》 かな?と思ったら本当にそうだった!! 九尾の狐の仕業ならこの状況も頷ける。がしかし、とんでもない奴が敵に回ってしまった。

と、不成仏霊に質問をしていたら、左の肩が痛くなってきた。摘まみ出したら一番最初の霊だった。

「あんた、もしかして・・・・・・俺の魂・・・・・・・喰ってる??」

「YES」

その時また彼女の声が聞こえた。

《私は・・・・・お前の・・・・・魂を・・・・・食べて・・・・・こい・・・・と・・・・・言われたのぉぉおおおおおおお!!》

「やめてぇぇぇええええええええ!!」

《続きます》






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14.刺客

紫音さんから電話をもらって4,5日後だったと思う。

例によってまた私の方がぎゅぅぅぅっと痛くなり始めた。 「やはりきたか!!」 と私は思った。私はペンデュラムの水晶を取り出して肩に乗った霊に聞いた。

「お前、不成仏霊だな?」  「YES」

「どこから乗った?」 という問いに 「お客さんからか?」 ときいたら 「NO」 という。あれか?これか?と聞いていき、「もしかして、玄関先か?」 というといに 「YES」 と答えた。

(何で、玄関先にこんなのが居るんだよ!!)

「何で、死んだ?」 と言う問いに、「自殺か?」 「事故か?」 と聞いていき、「他殺か?」 と言う問いに 「YES」と答えた。

もはや、紫音さんに対する疑いは確信に変わった。紫音さんから電話を貰って4,5日でこの他殺された不成仏霊が家に居る。もう何の疑いようもない。

私は、他殺された霊だという者には、その事件があったかどうかを確認している。まず、男性か女性かを聞き、年齢を聞き、何年前の事件かを聞いたあとで、インターネットで調べる。何年前か?年代は?という問いにはその霊自体、突然殺されたためか、3年前後の誤差がある。

その霊は中部地方某県で起きた事件の被害者と年齢と性別、そして年代もおおよそ一致した。

(中部地方??) 私は耳を疑った。なんで関東地方に中部地方の不成仏霊が??

「お前、紫音さんを知っているか?」

しばらく水晶は戸惑った動きを見せた後に、「YES」 と振った。

(ゲロったな。)

「紫音さんがお前をウチの玄関に置いていったのか?」

「YES」

家に来た不成仏霊がこういうんだから間違いないだろう。

よし。それじゃ成仏させるか。とその霊を肩から掴みだし不動明王真言を唱えると水晶の揺れがピタリと止んだ。

と、次の瞬間また揺れ始め、その水晶は大きく左右に振った。

「あれ?おかしいな?」 と、もう一回不動明王真言を唱えると、揺れはピタリと止み、そしてまた左右に振り始めた。

「・・・・・・・・・・・・・」

そうか!狐霊が憑いているのか!!私はその霊の腹部にあたるあたりから狐霊を摘まみ出した。

その摘まみ出したものに水晶をかざしても全く揺れない。狐霊は憑いていないのだ

「どういうことだ!!小狐丸!」

《彼女は「魔」になっているんだよ。》 と小狐丸の声が聞こえた。

「魔ぁぁぁあ??」

とりあえずその不成仏霊に聞いてみた。

「アンタ、肌は肌色をしているの?」 と言う問いに 「NO」 と答えた。

「じゃ、何色をしているの?」 と聞き、「黄色か?」 「白か?」 と聞いていったら 「黒色か?」 と聞いたとき 「YES」 と答えた。

「・・・・・もしかしてだけど・・・牙なんて・・・生えてるの?」

「YES」

「人の霊、喰ってるの?」

「YES」

「なんで??なんでそんなモノになっちゃったの??」 

その時、その女性の霊の声が聞こえた。

《紫音さんの・・・・・使役に・・・・・心臓を・・・・・かじられたのぉぉぉおおおおおおお!!!》

「ぎゃぁぁぁあああああああ!!!」



《続きます》






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13.紫音さん

私の整体のお客さんに「紫音さん」という女性が居た。

30代後半の髪の長い綺麗な女性だ。その人は、「霊能者」だった。

2013年の夏ころから彼女はウチに来店するようになった。彼女曰く、除霊の時にもらってしまった「魔」がどうしても取れないとき、整体で揉んでもらうと剥がれ落ちるらしい。

その彼女の言うことから、人の張り凝りは幽霊や魔が憑いているということを考えるようになり、不動明王真言を施術と共に唱えるようになった。そうすると不思議と張り凝りが消えて行った。

2016年12月、突然彼女から「お話があります」という電話を貰い、日曜日に彼女と会った。

彼女は私に「あなたは霊能者です。」と言いに来たのだ。「はぁ何ででしょう?」と尋ねたら、「あなたは不動明王のお力を借りられている。」とのことだった。そして、覚悟を持つ、という約束のもとで、彼女は霊に関する様々なことを私に教えてくれた。

その一か月後に、突然彼女から「絶縁宣言」の電話が来た。

理由は分からない。なんでも、「もう施術を受けることはありません。お互いのホームページも削除してください」 とのことだった。

その半月後、私の施術部屋に、「殺された不成仏霊」が3人いることが分かった。ダウジングで答える「守護霊」なる者が「紫音さんが置いていった。」 と教えてくれた。

その3人の不成仏霊を不動明王真言で上に上げた(つもりだった・・・・・) けれど、その、ダウジングで答える 「守護霊」 も、紫音さんが私に取り憑けた「狐霊」だった。

仕方なく、その私に取り付けられた「狐霊」を「小狐丸」と名付けて使役に使っていた。


2017年9月の初めころ、突然、自ら絶縁宣言をした紫音さんから電話がかかってきた。その着信を見て私はぎょっとなった。

「もしもし、お久しぶりです。紫音です。」 

てめーこのやろう!!よくもこの俺に殺された不成仏霊と狐を憑けてくれて、どういうことなんだ!!こんちくしょうめ!!・・・・・・・・

「あ、どうもこんにちは。お久しぶりです。」

私は小心者なので、その文句が言えない。何しろ紫音さんは「使役」と自ら呼んでいる魔獣を飼っているらしい。へたに怒らせたら魔獣に喰い殺されるかもしれない。

「実はですね、昨夜、トマト太郎先生が私の夢に出てきて助けてくれたんです。」

「はあ??」

「私の胸につかえた魔者を、先生が不動明王の力で追い出してくれたんです。」

「はあ??」

全く身に覚えがない。いや、もしその状況でも絶対助けない。

「なのでお礼がしたいんです。」

「いやいやいやいやいや、それ僕じゃないです。人違いです。」

「いや、でも先生でした。一度お会いしませんか?」

私は顔が青ざめた。いやな予感しかしない。大体、疑いも晴れていないのに、会うわけにも家に入れる訳にもいかない。

「とーんでもないです。僕は何もしていないんでお礼言われる筋じゃないです。」

こんな問答がしばらく続いて、紫音さんは諦めた。私はホッとむねを撫で下ろした。

「ところで、紫音さん最近の7仕事状況はどうなんですか?」 私は話のつなぎ程度の気持ちで聞いた。

「最近やっと、大きな仕事を終えたんですよぉ。」

電話の向こうで紫音さんがニタァっと嗤った気がした。悪寒が走った。

この後、私の悪寒は間違っていなかったことを思い知る。


《続きます》







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12・浄霊出来ない不成仏霊(3)

私は、浄霊出来ない上に人の霊を食べる不成仏霊達に取り憑かれて困り果てていた。

私は肩から摘まみだした霊に聞いた。

「あんた、元々は人間の霊なんだろ?」

「YES」

「なのに人の霊喰うのか??」

「YES。YES。YES」

(あかん、だめだ。俺はこんな化け物みたいな奴らと一緒に暮らしていくのか??いや、このままじゃ俺の魂まで食いついてくるぞ!ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・)

「小狐丸、なんでこいつらは成仏しないか、判るか?」 と小狐丸に聞いてみたら、

「YES」 と答えた。

「なに?小狐丸ちゃん知ってるの?教えて、お願い!」

《この霊達は狐が憑いてる》

「なぁにぃいいいいいいいいいいいい??!」

そういうことだったのか!!だから成仏しない上に人の霊まで食べる食人不成仏霊になっていたのか!!

とはいっても、どうすればいい??私は考え込んでしまった・・・・・・・・・

「そうだ、引っこ抜いてみよう!」

左手に握った不成仏霊の、(たぶんこの辺だろうと思われる)腹部のあたりを右手の指でつまみ、勢いよく引っこ抜いてみた。その左手の不成仏霊をとりあえず机の上に置いて、左手でペンデュラム(水晶)をもって右手の上にぶら下げてみると、それはブンブン振った。

「お前、不成仏霊に取り憑いていた狐か?」

「YES」

「この野郎め!!」

私は、その狐霊を、おむすびをにぎるように包み込み、指の間から水晶をぶら下げて、不動明王真言を繰り返し唱えた。

「ナマハ サマンタ ヴァジラーナーム チャンダ マハーローシャナ スポタヤ フーム トラト ハーム マーム!!」

激しく揺れていた水晶はだんだん揺れが小さくなってゆき、やがて狐は私の手の中で静かに息を引き取った。

その狐霊が昇天したのを見てから、机に置いていた不成仏霊を左手に摘み上げ水晶をぶら下げてみると、さっきは激しくブンブン水晶を振ったのに、その揺れは弱々しくなっていた。

「あんた、まだ人の霊をたべたいのかい?」 と聞いたら、

「NO」 と激しくブンブンと振った。普通の人に戻ったらしい。

これで、不動明王真言を唱えたら、その不成仏霊は成仏したのか、もう戻ってこなかった。

「やったぞ!小狐丸!成仏したぞい!!」

残る不成仏霊も同じ方法で狐を取り出し、駆除した後に信号を唱えると、もう帰ってこなかった。

私はどっと力が抜けた。腰が抜けてへたり込んでしまった。

どんな霊でも不動明王真言で浄霊出来る。という考えは思い上がりだったとつくづく考えさせられた。


しかし、この世は広い。もっとすごい不成仏霊にこの後に出会う。


《続きます》





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